病原体と闘う免疫システムは、生まれつき備わっている「自然免疫」と、特定の病原体に感染して身に付く「獲得免疫」に分けられます。
獲得免疫は、記憶能力を持つ免疫細胞によって一度闘った外敵を忘れずに記憶し、再度侵入してきた時にはただちに反撃して発症させない仕組み。
この記憶が保存されるのは、免疫細胞が生きている数年間です。
はしかなどは「一度かかったら、二度はかからない」と言われますが、実際には、はしかのウイルスに何度も感染してそのたびに撃退することで記憶も更新されているのです。
つまり、子供の頃にははしかにかかって、その後何十年もはしかのウイルスに出会うことがなければ二度目の発病もあるかもしれません。